作品レビュー
この作品は、一言で言ってしまえば、官能の極致を描いた問題作だ。スーパーアイドルを拉致誘拐し、愛を注ぎ込む男の狂気が、絶妙なバランスで描かれている。
男は、世の中の愛の在り方を勘違いした歪んだ愛情を持っていた。それは、自分が愛したいがために、相手を監禁するという極めて危険で、犯罪的な形だった。しかし、そこには一片の悪意もない。彼にとっては、愛することが全てであり、それ以外の全てがどうでもいいのだ。その姿は、まさしく愛に取り憑かれた哀れな狂人と言えるだろう。
そして、彼に捕まったアイドルもまた、被害者でありながら、その歪んだ愛に少しずつ染められていく。男の異常な行動に最初は怯え、拒絶していた少女も、やがては男を受け入れ、彼に寄り添うようになる。その過程で、少女もまた、彼の愛に溺れていくのだ。
この作品の最も凄まじい点は、その描写の生々しさだ。男によって汚され、壊されていく少女の純真な体。その姿は、美しいが故により一層、残酷に感じられる。男は、少女の全てを支配しようとする。それは、性的な意味に留まらず、彼女の存在そのものを、自分好みに改造してしまおうとするような凄絶さだ。
しかし、そんな男と少女の愛も、永遠ではない。やがて、男の狂気が少女にも感染し、二人は共に歪んだ愛に溺れていく。それは、本物の愛ではなく、ただの依存だ。男は、自分が愛することで、少女の存在を確かめようとする。少女は、男に愛されることで、自分の存在を確かめようとする。そんな、互いに依存し合う関係性は、いつか必ず壊れる。
結末は、予想通り悲劇的だ。やがて、少女は自分を取り戻し、男から逃げ出す。その時、男は初めて自分の犯した罪を自覚する。愛だと思っていたものが、ただの独占欲と嫉妬に過ぎなかったことを。
この作品は、愛と狂気の紙一重を見事に描ききった傑作だ。男の狂った愛は、私たちに愛の本質を問いかける。愛することとは何か。愛されることとは何か。そして、愛はどこまで許されるのか。この問いに対する答えは、見る人によって異なるだろう。だが、この作品が、私たちに問いかけることは確かだ。
動画詳細
タイトル:ロリ、誘拐。
発売日:2011年06月27日
メーカー:ワープエンタテインメント
レーベル:Waap
出演女優:樹若菜
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